店舗に何度も通わずにスーツを仕立てたい人に向けて、ネットやアプリで注文できるオーダースーツのサービスを集めた一覧です。初回からWebだけで注文できるブランドもあれば、最初に一度だけ店で採寸し、2着目以降はスマホで頼む方式もあります。近くに専門店がない地方在住の人、平日に採寸の時間を取りにくい人、同じ寸法で何着か買い足したい人が、自分の条件に合う注文窓口を探すときに使えるようにまとめました。
選んだのは、公式サイトでオンライン注文の仕組みを確認できたサービスだけです。店頭でしか受け付けない店は、評判の良い老舗でも外しました。比べたのは次の点です。1着あたりの最低価格(税込)と2着割の有無。初回の採寸方法(自己採寸、手持ちスーツの郵送、店舗採寸)。オンラインで選べる生地とオプションの幅。標準の納期と特急便の料金。届いた後の無料お直しの期間と条件、そして縫製工場の所在地です。ネットで買うと無料お直しの対象外になる店もあるため、価格表だけでは比べられない条件まで見ています。
順位を決めるのは編集部ではなく、コミュニティの投票です。オンラインで注文できるオーダースーツを選ぶときは、各カードの長所と短所に目を通し、初回に来店が必要かどうかを先に確認してください。実際に仕立てた人の口コミも、サイズがどれだけ合ったかを知る手がかりになります。
株式会社Suit Yaが2008年にネット販売を始めたオーダースーツ専門店で、実店舗は持っていません。ベトナムの自社工場で縫製し、生地の仕入れから販売までを自社で手がけています。スーツは29,800円からです。ロロ・ピアーナ、カノニコ、レダなど約20の生地ブランドを扱い、ボタンやポケットなどのオプションに追加料金はかかりません。採寸方法は4つあります。身長と体重から目安を出す自己オート採寸、手持ちのスーツを郵送して測ってもらう採寸代行、既製サイズからの選択、他社でオーダーしたときの寸法の流用です。
初回の注文にはジャストサイズ保証が付き、サイズ修正を1回無料で受けられます。通常の納期は25日前後で、エクスプレス便なら最短17日です。近くにオーダー店がない人や、体に合った既製スーツを1着持っている人には使いやすい仕組みです。一方で、生地を手で触って選びたい人や、体型の癖が強く対面で補正してほしい人には向きません。電話での問い合わせは受け付けておらず、連絡はフォームだけです。
2012年設立の株式会社FABRIC TOKYOが運営するD2Cブランドです。店舗でサイズを登録すると(最短15分)データがWebに保存され、それ以降はスマホからスーツやシャツ、コートまで注文できます。2ピーススーツは39,900円から、3ピースは54,000円からです。国内の生地メーカーや縫製工場と直接取引し、ストレッチや防シワなどの機能性生地を多くそろえています。累計の採寸実績は10万人を超えます。
納期は約4週間です。届いてから50日以内なら、サイズ調整か作り直しを1回まで無料で受け付けます。会員ステージが上がると、この期間は100日に延びます。写真を送ってお直しを頼むこともできます。外回りが多い人や、伸びるスーツを求める人に合うブランドです。ただし初回は店舗での採寸が前提なので、近くに店がないと最初の1着が遠くなります。インポートの高級生地を求める人には、品ぞろえが物足りないかもしれません。
1923年創業の佐田を前身とする、株式会社オーダースーツSADAのチェーンです。CADによる自動設計とCAMを組み合わせた「マシーンメイドのフルオーダー」を掲げ、宮城県と中国河北省の自社工場で年間約13万着を作っています。店舗は全国に47前後あります。初回お試し価格は21,780円からで、2着同時に注文する場合の初回価格もあります。採寸データは原則5年間保管され、2回目以降は「ウエストを20mm詰めて」といった指示を添えるだけでネット注文できます。
店舗が遠い人には、Zoomでスタイリストと面談して注文するオンラインオーダーもあります。納期は約1か月で、10日のお急ぎ便(7,700円追加)と3日の特急便(33,000円追加)も選べます。送料は1,100円ですが、スーツ本体が5万円以上なら無料です。注意したいのは、仕立て後1か月以内の無料寸法調整が店舗購入だけの対象で、ネット通販での購入は含まれないという情報があることです。初回お試し価格で選べる生地も、種類が限られます。
オンワードグループのオンワードパーソナルスタイルが展開するオーダースーツブランドです。自社工場から直接届けるF2C体制で、クラシックスーツが33,000円から、最短1週間で届くのが特徴です。サイズパターンは160種類を超え、調整できる箇所は36か所あります。採寸は熟練のフィッターが担当し、店舗のほか出張採寸もあります。2着目以降は公式サイトからオンラインで注文でき、送料は無料です。
届いてから30日間はサイズの満足保証があり、ウエストの変化は365日間無料で直してもらえます。式典や入社など日付が決まっている人にとって、最短1週間という納期は大きな利点です。百貨店に入っている店舗が多く、初回の採寸にも行きやすいでしょう。ただし、2着同時購入で20%引きになるペア割と初回20%引きは店舗購入だけの特典で、オンラインオーダーは対象外です。価格だけで比べると、2万円台前半から作れる他社のほうが安く済みます。
紳士服のコナカが運営するオーダースーツブランドで、2026年3月時点で64店舗あります。初回は店舗でテイラーが採寸し、そのデータが専用アプリに登録されます。2着目以降はアプリでシルエットやオプションを調整し、注文から受け取りの手配までスマホで済ませられます。ブランド独自の型紙を持ち、国内外の複数の協力工場で縫製しています。2着で61,600円、1着あたり30,800円からのペアプライスを常に実施しており、ネット注文でも利用できます。
納期は最短2週間で、有料の短縮サービスもあります。スーツのほか、ネクタイやベルトもオーダーできます。アプリの操作に抵抗がなく、自分の寸法を数字で確かめながら細かく調整したい人に向いています。一方で、口コミには接客の質が店舗によって違うという声や、安い価格は対象の生地が限られるという指摘もあります。1着だけ作る場合は、割安感が薄れます。
1949年創業の生地問屋タンゴヤ(現グローバルスタイル株式会社)が、2009年に立ち上げたオーダースーツ専門店です。約5,000種類の生地を扱い、2着まとめて買うコンビ価格なら1着あたり2万円台から作れます。2020年に始めたオンラインオーダーは、過去に店舗で採寸して注文し、サイズデータが残っている人が対象です。専用フォームから申し込むと専任のスタイリストから連絡があり、電話、LINE、メール、ビデオ会議のどれかで注文内容を決めます。
オンラインでは500種類以上の生地をカタログで見られ、スーツ、シャツ、礼服、コート、パンツ単品まで注文できます。スーツを2着以上頼むと、通常2,200円の配送料が無料になります。仕上がりは約1か月後に自宅へ届きます。相談しながら決めたい人には合っていますが、カートに入れてすぐ決済する通販とは違うので、空き時間に手早く注文したい人には手間に感じられるでしょう。初回は必ず来店が必要です。
1935年創業の株式会社花菱が展開するオーダースーツ専門店で、イージーオーダーの仕組みを開発した会社とされています。100%国内縫製を掲げ、スーツのモデルはブリティッシュ、イタリアン、インターナショナルの3つから選びます。HANABISHI ONLINE SHOPでは、過去に作ったスーツのデザインを引き継ぎ、生地とオプションを選ぶだけで2着目以降を注文できます。ウエストなど4か所は寸法を微調整でき、価格は9段階の価格帯から選ぶ方式です。
店舗では最も安い生地で46,200円からという情報があり、高級生地を選ぶと10万円を超えます。納期は3週間から4週間ほどです。仕立ての厚みや毛芯にこだわる人や、気に入った型で何着も作り足したい人には便利な窓口です。ただし、オンラインショップはメンズスーツだけで、レディーススーツやシャツは扱っていません。デザインの変更もできないため、新しい型を試すには来店が必要です。
1978年に博多で創業した尾上繊維株式会社のオーダースーツ専門店で、全国に37店舗あります。長崎県平戸市の自社縫製工場で一貫して生産し、イタリアやイギリスの生地は現地で直接買い付けています。価格帯はエントリーライン18,700円から、クラシックライン44,000円から、プレミアムライン66,000円からの3段階です。初回限定や複数着購入といった条件はありません。
公式通販サイトではシミュレーターで仕様を決め、採寸方法を「自分で採寸」「スーツを送る」「店舗で採寸」から選べるので、初回からネットで注文できます。採寸済みの人は、自宅からビデオ通話で相談してそのまま決済できるオンライン接客も使えます。標準の納期は約1か月、特急仕立て(4,400円追加)なら約2週間です。2パンツセットにも対応しています。最安ラインの生地はウール50%、ポリエステル50%なので、素材にこだわるなら上のラインを選ぶことになります。
ONLYは、高松宮技術奨励賜杯賞を受けたマスターテーラー中西浩一が1970年に京都・山科で開いた紳士服店が始まりのブランドです。オーダースーツ「テーラーメイド」は2002年にスタートし、累計の仕立ては30万着を超えました。縫製は佐賀県武雄市の自社工場オンリーファクトリーが担い、年間2万着以上を仕立てています。価格は税込41,800円からで、店頭の納期は2週間から。公式通販ONLY ONLINE STOREでは、店舗と同じ生地、モデル、オプションから注文できます。時期によっては早割価格も用意されます。
初回は店舗で採寸してもらう方法と、ONLY特製メジャーで自分で採寸する方法から選べます。近くに店舗がない地方の人でも、最初の一着からネットで注文できるわけです。ただし通販の納期は約4週間、早割の時期は約2か月と、店頭より長めです。補正料金と送料は別にかかります。急いでいる人より、計画的に一着を準備できる人、国内の自社工場で縫われることを重視する人に向いています。
Quality Order SHITATEは、青山商事が2019年10月に立ち上げたパターンオーダーのブランドです。全国の「洋服の青山」とTHE SUIT COMPANYで扱っています。メンズスーツは1着税込31,900円から、2着同時なら11,000円引きの52,800円からで、1着あたり26,400円です。生地は常時200種類以上あります。店頭での注文はカウンセリングから採寸、カスタマイズまで最短40分で終わり、納期は受注から14日から16日です。裾上げや袖丈詰めなどの補正は、仕上がり後1年間受け付けています。
このブランドのオンライン注文は2着目からです。初回は必ず店舗で採寸を受け、その個人データをもとに2回目以降はスマートフォンやパソコンで生地とオプションを選びます。ネットで注文したスーツは送料無料で自宅に届きます。洋服の青山が近くにあり、1回だけ来店できる人には手頃で失敗の少ない選択肢です。最初の一着から完全にネットで済ませたい人には向きません。