挙式の退場でゲストに撒いてもらう花を、造花ではなく乾かした本物の花でそろえたい人のための一覧です。1袋で何人分になるのか、下準備にどれだけ手がかかるのか、後片付けはどうなるのか。通販で今すぐ買える市販品だけを、容量と品番まで確かめて並べました。
選定の軸は五つ。1袋の内容量、花の大きさと舞い方、色数と退色のしにくさ、茎や粉の落ちやすさ、そして単品で買える流通のしやすさです。フラワーシャワーは一人あたり一握り、目安で5gから10gほど使うため、12g入りか35g入りかという表示がそのまま人数計算になります。国内で花材を製造する大地農園、東京堂、東花の定番品を中心に、Amazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングで実際に買えるウェディング向けドライフラワーシャワー花材だけを対象にしました。ハーバリウム用の極小パック、造花の花びら、シャワーコーンなどの小物は外しています。
順位を決めるのは編集部ではなく、使った人の投票です。各カードでは長所と短所、寄せられた口コミを突き合わせて読んでください。ドライフラワーは軽くて滞空時間が長い半面、細かい粉が出て掃除に手間がかかります。生花のみ可、持ち込み料が別途という会場もありますので、注文前に式場の規定を確認しておくと安心です。
1束が約12g、本数にしておよそ400本。花径は1cm前後、茎を含めた長さは22cmから30cmほどで届きます。フラワーシャワー用のドライ小花としては最も手に入りやすい定番で、白のほかブライダルピンク、モーニングイエロー、ストロベリー、ベビーブルーなど色番が細かく分かれており、会場のテーマカラーに寄せやすいのが利点です。
花は茎から外して撒くため、前日までに家族や友人と外す作業が要ります。手を動かす時間が取れる人向き。小さく軽いので落ち方がゆっくりで、写真の中に長く残ります。逆に濃色の絨毯の上では埋もれて見えにくい。1束は数人分と考え、30人規模なら複数束をまとめて確保しておくのが現実的です。
同じスターフラワーでもミニより花が大きく開いたタイプで、1袋18g入り。星形がはっきり見えるぶん、一輪ずつの存在感があります。ベビーブルーは染めの発色が穏やかで、白のドレスに当たっても色が浮きません。実売はおおむね千円台前半から。
ミニに比べて花びらが薄く、握ると欠けやすいのが難点です。籠に入れて配る形式より、紙コーンに小分けしておく方が無事に当日を迎えられます。落下速度はゆるやかで、空中の写真を狙う演出に向く一方、量の割に袋が軽く、人数が多い挙式では本数計算を甘くすると当日に足りません。
全長約40cm、1束約35gのナチュラルドライ。丸くころんとした花頭がそのまま撒けるので、花びらを剥がす手間がありません。メーカー希望小売価格は税込1,150円、実売は900円前後で動いており、量と価格の釣り合いがよい一本です。ピンクは黄味がかる個体差があると販売店側も明記しています。
花頭に厚みがあるぶん、ふわりと浮くというより、ぽろぽろと落ちる撒き心地。上に向かって投げる演出と相性がよく、床に散った姿もつぶれません。半面、髪やレースに引っかかりやすく、退場後に一粒ずつ拾う場面が出ます。屋外なら気になりませんが、白い教会の通路では回収の段取りを決めておくこと。
長さ約40cmから50cm、1束45g入り。同じ千日紅でも大地農園の35g束より一束の量が多く、まとめ買いの回数を減らせます。茎が長いので、シャワー用に花頭を落としたあと、残った茎をウェルカムスペースのスワッグに回す使い方ができるのも実用的です。
花頭は直径1cmほどでしっかり硬く、袋の中で崩れにくい。当日まで箱のまま保管しても形が保てます。ただし束のままだと花の向きがそろわず、下処理の際に手が塞がるので、二人がかりで30分は見ておきたいところ。自然乾燥品らしく色幅があり、同じ色名でも束ごとに濃淡が出ます。
全長約50cm、30g入りの枝分かれしたスターチス。もともと乾きやすい花で、色褪せが遅いのが身上です。青は挙式の差し色として使いやすく、白い小花と混ぜると空がそのまま落ちてくるような見え方になります。枝から小花をしごき取るだけでシャワー用の量が作れます。
小花は紙のように薄く軽いので、風のある屋外では流されて写真に入りきりません。チャペルや室内の通路向き。しごき取る際に細かい破片と粉が出るため、新聞紙を敷いて一度に仕上げるのが段取りのコツです。青系は染め品も多く、汗や雨で濡れると色が移る場合がある点は覚えておきたいところ。
全長約40cm、22g入り。プリザーブド加工のため花粒が柔らかく、乾いたかすみ草のようにぽろぽろ砕けません。定価は千円台前半、セール時は900円前後まで下がります。エンジェルパープルはラメを含んだ色番で、照明の下で細かく光るのが特徴です。
かすみ草シャワーは粒が小さく、頭にのっても目立たないので、集合写真の直前でも扱いやすい。ただし一粒が軽すぎて、天井の高い会場では床に届くまでに散ります。厳密にはドライではなくプリザーブド加工品なので、生花不可の会場で確認を取る際は加工花材である旨を伝えておくと話が早い。湿気の多い日は粒同士がくっつきます。
花穂の色が濃い等級のラベンダーで、束のまま流通します。粒をしごき落として撒く、いわゆるラベンダーシャワー用の定番花材。花粒が小さいので一握りの量が多く取れ、ほかの花材より人数あたりの単価を抑えやすいのが実際のところです。
最大の持ち味は香り。袋を開けた瞬間から会場の空気が変わり、退場のシーンに匂いの記憶が残ります。反面、粒が細かくて隙間に入り込み、掃除に一番時間がかかる素材でもあります。式場が原状回復に厳しい場合は事前相談が必須。香りが苦手なゲストや、香水を控える和装の席では量を控えめに配る配慮も要ります。
菊に似た小さな花形のドライで、花芯と花びらで色を変えたツートン染めが持ち味。小分けパックでの取り扱いが多く、少量ずつ色を足したいときに便利です。スターフラワーや千日紅と混ぜると、単色になりがちなシャワーに陰影が出ます。
花びらが放射状に開いているため、落ちる途中でくるくると回り、手前に舞う量が増えます。写真を撮る側にはありがたい性質。ただし小分け前提の販売が中心で、100人規模をこれだけでまかなうのは現実的ではありません。あくまで主役の花材に混ぜる差し色として数袋を足す使い方が向いています。
ピラミッドアジサイを小房に分けたチップ状の花材で、訳あり扱いの小分け品が安く出ることがあります。花びらが四枚そろった形のまま撒けるので、造花のペタルに近い見え方をしながら、質感は本物の花という折衷案になります。加工はプリザーブドで、乾いた花にありがちな砕けはほとんどありません。
一房が平たく面積があるため、落下がゆっくりで、階段の上から撒く演出によく合います。色数が豊富で、くすみ系の会場装花と合わせやすい。ただし染めが濃い色は、汗ばんだ手で握ると指に色が残ることがあります。子どものゲストが多い挙式では、白やベージュ寄りの色を選んでおくと後の気遣いが減ります。
アナベル種のあじさいを柔らかく加工した白い花材で、花びら一枚が薄く、手でほぐすとそのままシャワーの量になります。染色加工を得意とする東花らしく、白の発色にくすみが出にくいのが選ばれる理由。ナチュラル寄りのガーデン挙式から、白で統一したチャペルまで合わせやすい一品です。
薄くて面積があるぶん滞空時間が長く、風に乗ると花嫁の頭上でしばらく留まります。ただし柔らかい加工品は湿気に弱く、梅雨時期は袋のまま乾燥剤と一緒に保管したいところ。単価はドライの小花より高めで、大人数の挙式では千日紅やスターチスと混ぜて量を作る使い方が経済的です。