出発点は1960年、電子機器技術者トーマス・ジョンソンが自社バロー・エレクトロニクス社内に天体光学部門を設けたところにある。1964年にセレストロン・パシフィックとして独立し、1970年代には口径8インチのシュミットカセグレン「C8」を1000ドル以下で発売、量産SCTという流れを自分で作った会社である。本社は今もカリフォルニア州トーランス。1998年にタスコ、2005年に台湾系シンタ・テクノロジーの傘下へ移り、製造はグループ工場が担う。現行の顔は自動導入のNexStar、像面を平坦にしたEdgeHD、スマホで導入位置を探すStarSense Explorer、さらに双眼鏡や顕微鏡まで広い。C5がスペースシャトルに積まれ、2012年にはCPC925が補給機「こうのとり」でISSへ運ばれた実績も持つ。
望遠鏡らしい望遠鏡を一台で長く使い、あとから架台や補正光学系を足していきたい人に向く。入門機は価格が手頃だが、付属アイピースの出来はその値段どおりで、早めの買い替えを前提にしたほうが機嫌よく使える。日本の総代理店は1999年からサイトロンジャパン、2020年からビクセン、2025年にアーキサイトへと入れ替わってきた経緯があり、公式ストアはcelestron.jpで運営されている。保証と修理の窓口が代理店に紐づくため、購入前に取扱店の確認は省けない。並行輸入品は安いが、国内サポートの対象外になりやすい点は割り引いて考えたい。
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